企業研修・社員教育研修を提供 研修で人材育成と企業競争力を高める


現場のコスト意識育成研修

体感的・視覚的に学ぶプロジェクトのお金の動き

IT系システム開発プロジェクト対象 『現場のコスト意識育成研修』

IT系システム開発プロジェクトでは、「ロスコン"loss control" プロジェクト」と言われる赤字案件が頻発しています。ロスコン対象となってしまう要因はさまざま考えられ、プロマネや開発現場でコントロールし切れない面があるのも実情です。しかし一方で、プロマネと現場の連携でコントロールできるにもかかわらず、適切な対処ができずに、コストがさらに膨れ上がっているケースも少なくありません。

最近ではロスコン対策として、プロマネのマネジメント力強化だけでなく、開発現場のコスト意識改革・改善に乗り出す企業も出てきています。実際、開発現場のコスト意識を高めることで、コミュニケーションなどの活動に変化が現れ、現場発のコスト削減成果が上がっています。現場で出来ることなんか“ほとんどない”、“インパクトが少ない”などと思考停止にならず、まずは現場から取り組めることに着手すべきです。
さらに、現場の担当者・リーダークラスのコスト意識育成に取り組んでいる企業は、将来のプロマネの育成という面も重視しています。

コスト・コントロールを効果的に実行するために「現場のコスト意識を高める」

・本研修は、プロジェクトの“コスト”に着目したプログラムです。
・研修対象者はシステム開発の現場社員です。
・プロジェクトのコスト計算の学習を通じて現場のコスト意識が高まります。

プロジェクトの採算性向上のための課題

  • 赤字のプロジェクトを減らすためには、言うまでもなくコスト・マネジメント領域の強化が欠かせません
  • 中でもコスト・コントロールが重要な要素になります
プロジェクト・マネジメント 9つのエリア(PMBOK) 図解

コスト・マネジメント、コスト・コントロールの方策

コスト・マネジメント、コスト・コントロールを効果的に実行するためには、
1)プロマネ等による人的マネジメント
が重要なのはもちろんのこと、
2)プロジェクト管理システム
の効果的な活用が不可欠です。

ところが、実行部隊のコスト意識が不足していると、いずれも効果が上がりません。
したがって、
3)現場のコスト意識を高めること
そして、そのための教育研修が効果的です。

現場のコスト意識を高めることにより、プロマネ等とのコミュニケーションがスムーズになり、プロジェクト管理システムの情報を効果的に活用することもできるのです。

現場のコスト意識を高める教育研修 図解

現場のコスト意識を高める方法と効果

現場のコスト意識を高めるステップ 図解
  • 誰でも自分の関わるプロジェクトが赤字になるより、黒字にしたいと感じるものです
  • ところが、プロジェクトに関わる現場のメンバーは、驚くほどコストや利益に関する知識を持っていません。これがコスト意識の低さ、赤字化/黒字化への関心の低さの最大の要因です
  • したがって、基本的なコスト計算・利益計算の方法を理解できるようにすれば、コストや利益に対する関心を高めることができます
  • その結果、毎日、工数入力を行う/担当プロジェクトの工数を見る/こまめに進捗確認をする/管理システム入力時に他の数字も見る/ SOW(作業範囲記述書)を明確にする
    などの行動変化が期待できるのです

プロジェクトのコスト計算のポイント

コスト計算のポイント 図解
  • かかった工数はすべて金額に換算されプロジェクトのコストとなる
  • ハードウェアも含めて、すべてのコストは、いったん仕掛品(しかかりひん)として在庫と同じ扱いで社内に積み上げられる
  • 仕掛品は、顧客の検収を受けてはじめて、プロジェクトの原価に振り替えられる(売上を計上するタイミングと同じ)
  • ほとんどのキャッシュは検収前に先行して出ていく

本プログラムでの学習方法

ボードとマグネットのイメージ図と投影するシナリオの例
  • あるプロジェクトのシナリオのもと、プロジェクトの進捗に伴ってどのような「お金」の動きがあるのか、どんな処理・扱いをするのかを、受講者は擬似的に体験します
  • 金額を表すカラーマグネットをボード上で手で動かして、お金の流れを再現します
  • 投影するシナリオにしたがってマグネットを動かし、月次で決算や振り返りを行います
    (プロジェクト事例は約6ヶ月)
  • 赤字になるサブシナリオの計算、間接費を含めた部門損益の計算も行います
  • 会計・経理の知識は最小限にとどめてあり、受講者に事前知識がなくても無理なく学べます

タイムテーブル例

時刻 セクション 内容
13:00~ 30 イントロダクション
  • コース概要とタイムテーブル
  • 学習のねらいガイダンス
13:30~ 130 1.プロジェクトのお金の動き:
  シミュレーション演習
 1)本シナリオ
  • シナリオ概要とツールの説明
  • 受注、PJ開始から検収、入金までのお金の動きを再現
  • PJ損益まとめ
15:40~ 50  2)赤字化のサブシナリオ
 3)部門損益の算出
  • 「顧客との認識違いで赤字」のサブシナリオケースを計算
  • 部門損益を算出
16:30~ 30 2.社内プロジェクト管理システムの説明
  • システムとの関係を確認
    (貴社ご担当者による説明)
17:00~ 30 3.活用に向けて
  • 今後の活用、行動についての話し合いと共有
17:30 終了
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